遠藤航【写真:Getty Images】
日本代表は14日、16日に大分銀行ドームで行われるキリンチャレンジカップ2018のベネズエラ代表戦を前にした合宿3日目の練習を大分市内で行った。
遠藤航は今回の合宿には森保ジャパンで全ての試合に出場している青山敏弘の不在について「まずはしっかり自分自身がアピールすることが大事だと思います。そういう中でもちろんいろんな選手とやることはあると思うんで。その選手に合ったようなプレーっていうか、距離感だったり、ポジショニングだったりは意識してやっていければと思います」と話した。
ボランチには遠藤の他に守田英正や三竿健斗などがいる。自らの役割について聞かれると「ボランチは攻守に関わらないといけないと思ってるんで。もちろん守備しっかりやった中で、どうやって前に関わるかっていうのはずーっとここ最近テーマにしてるところではあるんで、そこは続けながらボール受けることに対してビビらず、しっかり自信もってやれればいいかなと思います」と攻守のバランスに気をつける事を意識しているようだ。
森保ジャパン発足以降3試合で10ゴールと攻撃陣は結果を出している。特に堂安律や中島 翔哉、南野拓実といった2列目でプレーする若手が好調だ。「1人1人の能力を考えればそんなに驚くことではないのかなと思います」と話す遠藤は「今はそれがそのまま結果として表われてるんで、すごくそれがチームとしてポジティブな要素になってるのかなと思います」と現状を分析した。
一方で「でもそれをやっぱ毎試合毎試合続けられるかが大事だと思うんで。どっかでうまく行かなくなる状態になることもあると思いますけど、そのへんはまた色々イメージを持ちながら」と後ろからしっかりサポートするイメージを持っているようだ。
守備に関しては10月のウルグアイ戦ではセットプレーから失点する場面があった。「どうしても対世界ってなった時にミスマッチが起きやすかったりとか、相手の方が身長上回ってるっていう状況とかは起こり得ることで、それに対してしっかり自由にやらせないとか、競り勝つとかっていうところを1人1人がどれだけやれるかってところなんで、そこはもう個人戦術というか、セットプレーはやっぱそういう意味では特別で、(吉田)麻也君をストーン気味に置いたりとか、いろんな工夫をチームとしてやると思いますけど最後は人だと思うんで。とにかくセットプレーはキーにはどの試合もなると思いますね」と課題も口にしている。
「残り15分とか、10分とか、そういう終盤に差し掛かってきた時に勝ってる状況なのか、負けてる状況なのかっていうところで判断変えていけばいいと思う。そこはこれからもっともっと大会やっていくとか、試合をやっていくにつれて、そのへんの判断はみんなよくなっていくと思うし、基本的には90分続けてやっていくって意識でやっていった方が今のチームはいいかなと思います」と語る遠藤。ベネズエラ戦では攻撃陣ばかりでなく守備も修正できるか見所だ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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