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日本代表 6年前

山中亮輔、「ついにここまで来た」日本代表初合流。リオ世代との再会、生き残りへの戦い

日本代表が12日、大分市内で合宿を開始した。初日は16人が合流。その中にはA代表初招集となったDF山中亮輔の姿もあった。2年前のリオデジャネイロ五輪出場を逃して悔しさを味わった左サイドバックは、同世代の仲間たちと日本サッカー界最高のステージで再会し、何を思うのか。(取材・文:舩木渉)

text by 舩木渉 photo by Getty Images

ベネズエラ戦へ、森保ジャパンが集合

山中亮輔 南野拓実 室屋成
森保ジャパンには山中亮輔(左)以外にも南野拓実(中央)や室屋成(右)などリオデジャネイロ五輪世代が数多くいる【写真:Getty Images】

 日本代表が16日のベネズエラ戦に向けて、試合開催地となる大分市内で始動した。

 合宿初日となった12日の練習は、ゆっくりとしたランニング中心で1時間ほどの軽めで終了。選手たちはリラックスした表情でそれぞれのメニューに取り組んでいた。

 欧州組の堂安律、酒井宏樹、南野拓実、AFCチャンピオンズリーグ決勝のためイランへ遠征していた鹿島アントラーズの鈴木優磨と三竿健斗、追加招集となった川崎フロンターレの守田英正、そして搭乗を予定していた便の欠航により別ルートでの大分入りを余儀なくされた清水エスパルスの北川航也は13日から合流予定となっている。

 そのため12日の練習には16人の選手が参加していた。中でも注目を浴びたのは、初招集となった山中亮輔だ。かなり明るい金髪ということもあるが、横浜F・マリノスで評価を高めた左サイドバックは、どこにいてもすぐに目につく。

 日本代表初招集ということもあり、誰とどんな様子で交流しているのか、練習の中でどう振る舞うかなど、見るべき点は多い。小雨が降り、霧に覆われて視界の悪い状況ではあったが、つぶさに観察するとやはり同世代の選手たちの存在が大きかったようだ。

 9月から森保一監督の指揮のもとで再出発した日本代表では、リオデジャネイロ五輪世代の中島翔哉や南野が躍動。「(同世代の活躍は)本当にシンプルに嬉しかったというか、すごいなと思って見ていましたけど、『いつか僕も』とは思っていました」と金髪の韋駄天サイドバックは言う。そして今回、自らの継続した活躍で同じステージに立つ権利を手繰り寄せた。

 迎えたA代表れの初練習。開始前の山中はグラウンドに出てくると、同じリオデジャネイロ五輪世代の中島や室屋成と談笑。その輪に国内組で、日本代表ではポジション争いのライバルになるであろう佐々木翔も加わって笑顔を見せていた。練習が始まると、ランニング中は室屋や中島と並走し、時には柏レイソル時代のチームメイトだった伊東純也と会話する場面も見られた。

 フィールドプレーヤー13人が6人と7人の2グループに分かれて行われたリフティングゲームで、山中は中島、室屋、伊東、佐々木、そして冨安健洋という森保ジャパンで台頭した新戦力たちともにボールを蹴った。

 反対サイドの7人が遠藤航、原口元気、槙野智章、大迫勇也、吉田麻也、柴崎岳、三浦弦太というロシアワールドカップ出場&ハリルジャパン時代を知る選手たちで固まっていたところを見ると、それぞれのグループの属性がはっきり分かれていることがわかる。こうして分れてしまうのは、ある意味仕方のないことなのかもしれないが、チーム作りにおける今後の課題と言っていいだろう。

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