「良い内容のサッカーをしても、勝つためには不十分なのだ」
「マンチェスター・ユナイテッド戦のあと、とても良いサッカーをしていたという賛辞を頂いた。だが試合には負けたんだ。良い内容のサッカーをしても、勝つためには不十分なのだ」
11日のミラン戦の後、ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督はそう語った。
7日のマンチェスター・U戦での内容そのものは、もしかしたら今季最高の一つだったかもしれない。スピードとリズムの高いパス交換で相手を押し込み、多くのチャンスを創出する。放ったシュートは21本だ。でも負けた。終盤にペースと集中力を落とし、追加点を挙げるチャンスを失いゴールも献上した。
一方ミラン戦では、シュートは12本にとどまる(それでも少なくはないが)。そこそこ相手の逆襲も許していたし、ボールを回収した数は57と同数だ。しかし、試合には危なげなく勝った。勝負所を見極めて点を奪い、ミランに打たせたシュートは5本にとどめている。しかも枠内シュートは2本、そのうち1本はゴンサロ・イグアインのPKだ。
「相手を制限しなければならないところでは、きちんと制限できていた。マンU戦の教訓が生かされていたと思う」と、記者会見で指揮官は顔を綻ばせた。90分間にわたり集中を切らさず、点を取るべきところでしっかりと仕留めるチームの姿があった。
まずは8分に先取点を奪い、試合の流れを掌握。左サイドバックのアレックス・サンドロが、自らにプレッシャーが掛けられていないと見るやアーリークロスを放つ。これを、ファーに流れていたマリオ・マンジュキッチが高い打点のヘディングで合わせて決めた。