序盤に与えたマンUへのダメージ
今季初のマンチェスターダービーはおおむね予想通りの結果になったと言えるだろう。エティハド・スタジアムで行われた一戦を彩ったのは、やはりホームチームであった。
今季リーグ戦無敗を維持するマンチェスター・シティはこの日、4-3-3のフォーメーションでスタート。中盤にはダビド・シルバ、ベルナルド・シルバ、フェルナンジーニョが並び、前線はラヒーム・スターリング、リヤド・マフレズ、セルヒオ・アグエロの三人が形成する。
対するマンチェスター・ユナイテッドはポール・ポグバを負傷で欠く中、中盤にはマルアン・フェライニが先発。1トップにはマーカス・ラッシュフォードが起用された。その他はチャンピオンズリーグ・グループリーグH組第4節の対ユベントス戦から大きな変更はなかった。
試合開始のホイッスルが鳴り響いた瞬間からボールを支配したのは予想通りシティだった。前から激しいプレスをかけてくるマンUに対し、ホームチームは冷静なパス回しでいとも簡単にプレッシャーを無力化。あっという間にマンUのゴール前までボールを運ぶことに成功したのである。
そして、試合はすぐに動いた。12分、左サイドでボールを受けたスターリングが右足でクロス。ファーサイドでこれに反応したB・シルバが折り返すと、最後はD・シルバが右足で流し込み、シティが1点を奪った。マンUの守備陣が整う前に叩き込んだ電光石火の一撃。早々に赤い悪魔へダメージを与えることになった。
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