完成度で上回るドルトムント。バイエルンの本来の力は…
対照的に0-2で敗れたとは言え、アウェイのワンダメトロポリターノで修羅場を潜ったドルトムント。コンディション面ではバイエルンに分があるのかもしれない。しかし、今季のチームの完成度や経験値では、ドルトムントに分があるのではないか。
8日の会見で、ボール支配率が高いだけでは意味がない、といったことを語ったルシアン・ファブレ監督は、ボルシアMGを率いていた頃に、ペップ・バイエルンに勝ったことがある。敵のビルドアップに対してマン・ツー・マンで守備を施し、カウンターで王者の息の根を止めた当時と同じスタイルで、今回のバイエルン戦にも挑むのだろうか。それとも磨き上げてきた“ロイス・システム”で、真っ向から勝負するのだろうか。
いずれにせよ、「特別な魅力を持っている」「この試合」の結果で、現在のバイエルンが一時的な不調に陥っているのか、そもそもの実力が不足しているのか、明らかになりそうだ。
(取材・文:本田千尋【ドイツ】)
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