一般向けのスクール事業も展開する方針
式典挨拶で登壇したBMGスポーツのグエン・フー・タン会長(前ベトナム代表監督、現HCMC FC全権会長)は、「これは、ベトナムサッカー育成年代の持続的な強化に向けて、国内の最善の環境を整えることを目指した長期的プロジェクト。このプロジェクトを通して、ベトナムサッカーの発展に寄与していきたい」と話した。
式典にはこの他、ユベントスのレジェンド、ダヴィド・トレゼゲ氏がスペシャルゲストとして登場し、「今回初めてベトナムの地を踏むことができて、嬉しく思っている。子供たちが、このアカデミーで未来のプロ選手を目指して、よく学び、サッカーへの理解を深めてくれることを期待している。世界最高のサッカー選手であるクリスティアーノ・ロナウドも今シーズンからユベントスの一員だ。彼からのメッセージを伝えるよ。ベトナムアカデミー第1期生のみんな、おめでとう!」と語った。
なお、ユベントスは、プロサッカー選手を育成するアカデミーだけでなく、セレクションなしで入れる一般向けのスクール事業もベトナムで展開する方針。スクールでも、際立ったタレントが見つかれば、アカデミーに引き上げることを検討するという。
このスクールだが、実は以前、アーセナルスクール・ベトナムの名称で活動していた。運営していたスポーツマーケティング会社「STRATA」とアーセナルの業務提携の契約が切れて、同社が新たにユベントスと業務提携したことで、スクールは、ユベントススクール・ベトナムとして、装いも新たに再スタートを切ることになったのだ。ある日突然、子供たちが通うスクールのユニフォームが変更となって、保護者は少し困惑した顔をみせたが、子供たちは、C・ロナウドと同じユニフォームに袖を通すことができて概ね喜んでいる様子だ。
(取材・文:宇佐美淳【ベトナム】)
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