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日本代表 6年前

森保J、招集メンバーを総チェック。見えたチームの骨格、アジア杯への競争は最終局面へ

text by 河治良幸 photo by Getty Images

負傷者続出で流動的なFW陣

【FW】
9月 小林悠、杉本健勇(途中離脱)、浅野拓磨
10月 小林悠(→北川航也)、浅野拓磨(→川又堅碁)、大迫勇也
11月 大迫勇也、北川航也、鈴木優磨

 森保ジャパンで最も変化があったポジションだ。その理由として選ばれた選手の相次ぐ怪我がある。特に小林の怪我の影響は大きいが、他の有望なFWにチャンスが回ったという見方もできる。前回その小林に代わり追加招集された北川はパナマ戦で短い時間ながら果敢に動き出しや仕掛けを見せて周囲とのコンビネーションでもアピール。ゴールという結果は出せなかったが、森保監督に好印象を与えたことは間違いない。ただ、やはりストライカーであり、次の2試合で結果を残してアジアカップの選考で有利に立ちたい。

 初招集の鈴木はかねてから代表入りを要望する声が強く、満を持しての初選出とも言える。大別すれば大迫と同じポストプレーとゴール前の駆け引きで存在感を示すタイプだが、ゴールへのこだわりは人一倍強い。

 FWとしてやるべきことは周囲が言わなくてもやり、その中でチャンスを仕留めていく姿勢は代表でも変わらないはずだが、ゴールが最高のアピールになる。小林はメンバー発表前に怪我をしており、10月末の負傷離脱から復帰途上の浅野もアジアカップを考えれば有効なカードになりうる。だからこそ北川も鈴木もベネズエラ戦とキルギス戦の2試合で強烈にアピールしていくことが求められる。

 A代表の門は全ての選手に開かれているべきだが、アジアカップは少なくとも9月、10月、11月で招集されたメンバーを中心に選考されるはずだ。例外があるとすればロシアワールドカップ組でコンディションを上げてきた選手。

 例えば昌子源などはアジアカップでいきなりメンバー入りしてもおかしくないし、これまでの経験からも事前合宿でフィットすることは可能だ。もちろん怪我による入れ替わりもありうる。アジアカップが終われば、また新たなテストが行われるはずだが、今回の2試合でアジアカップに向けたチームの骨格が見えてくることは間違いない。

(文:河治良幸)

【了】

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