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Jリーグ 6年前

鳥栖、長崎との直接対決制す。2連敗の柏、その“負け方”は結果以上に重い【J1残留争いの現状】

text by 編集部 photo by Getty Images

6日の試合で明暗

 柏は6日、ACL決勝2ndレグを控える鹿島アントラーズと対戦した。

 先手を取ったのは鹿島。6分、FKのこぼれを金森健志が決める。しかし9分、柏が同点に追いつく。鎌田次郎のフィードから、最後は江坂任の丁寧なパスを受けた瀬川祐輔が冷静にネットを揺らした。そして24分、クリスティアーノが左サイドで粘り、瀬川がこの日2点目となるゴールを奪って逆転に成功。残留に向けて後がない柏にとって貴重な1点となった。

 しかし、鹿島も黙っていない。24分、CKから町田浩樹が迫力満点のヘッドを叩き込み、スコアをタイに戻した。柏にとっては2失点ともセットプレーから。前節の川崎F戦でもゴールを奪われており、今季の課題を改善できていない。

 何としても勝利が欲しい柏だったが、その想いは鹿島の伝家の宝刀によって切り裂かれる。61分、ビルドアップのところでボールを引っ掛けられると、鹿島のショートカウンターが発動。遠藤康のループシュートはクロスバーに当たったが、こぼれ球を山口一真に決められた。

 その後、柏はアタッカーの山崎亮平を投入し左サイドに配置したが、鹿島もすぐさま対応。三竿健斗をピッチに送り出し、それまでボランチを務めていた永木亮太を右サイドバックに移して山崎を監視させた。

 試合は鹿島が3-2で勝利。柏にとっては、J2降格がより現実的なものとして迫る結果となった。

 同日には名古屋がアウェイでセレッソ大阪と対戦。未消化だったゲームを制したのは名古屋だった。スコアレスで迎えた53分、左サイドから秋山陽介が相手のタイミングをずらしたクロスを送ると、GKが弾いたこぼれを相馬勇紀が頭で押し込んだ。これが決勝点となり、名古屋が残留への道を切り開く勝ち点3をもぎ取った。

 週末のゲームを経てJ1は代表期間のため一時中断する。どのクラブもこの時間を有意義なものとしなければならない。

【了】

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