広島の優勝は風前の灯
前半戦の勢いが完全になくなったサンフレッチェ広島は、アウェイに乗り込みジュビロ磐田と対戦した。期限付き移籍で約3シーズン、サックスブルーのユニフォームを纏った川辺駿が“凱旋”した。
広島は試合の入りに成功している。ティーラシンのゴールで先手を取ると、59分には和田拓也がネットを揺らした2-0とした。以前の広島であればセーフティリードだったが、試合はこれで終わらなかった。
磐田はCKから最後は川又堅碁が押し込んで1点を返すと、息を吹き返す。途中出場の荒木大吾が相手を引きつけてパスを送ると、田口泰士がシュート。これは当たり損ねたが、ボールの行く先にいた櫻内渚がシュートを決め同点とした。
ペースを明け渡した広島は、激変した流れを引き戻すことができない。そして、後半アディショナルタイム。PKを献上すると小川航基に決められ、らまさかの逆転負け。2点差をひっくり返されるショッキングな形で試合を落とし、これでここ6試合の成績は1分5敗、連敗は『4』に増えた。川崎Fとの勝ち点差は7に広がり、優勝から大きく遠ざかることとなった。
この結果、川崎Fは次節にも優勝決定の可能性を手にした。次節、川崎Fはたとえ負けたとしても、広島が敗れれば優勝が決まる。王者が連覇に限りなく近づいている。
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