元チェルシー監督のアントニオ・コンテ氏【写真:Getty Images】
レアル・マドリーは新監督候補としてアントニオ・コンテ氏らとの交渉を行っているが、条件面での不一致などから難航しているという。元マドリー会長のラモン・カルデロン氏が英メディア『BBC』に語っている。
先週末には宿敵バルセロナに1-5の大敗を喫し、リーガエスパニョーラで5試合連続白星なしと低迷しているマドリー。今季就任したばかりのフレン・ロペテギ前監督を早くも解任し、Bチームを率いていたサンティアゴ・ソラーリ氏に暫定監督を任せることを決めた。
解任当初は、ユベントスやチェルシーなどの元監督であるコンテ氏が正式な後任監督の最有力候補だと報じられていた。カルデロン氏によれば、実際にコンテ氏との交渉は行われているものの、合意への見通しは厳しいという。
「彼は3年契約と、5人のスタッフを連れてくること、選手補強の自由を与えられることを要求した」とカルデロン氏。「だが(フロレンティーノ・ペレス)会長にとっては受け入れがたいことだ」と見通しを示している。
カルデロン氏は、マドリーが他にもベルギー代表のロベルト・マルティネス監督、トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督、マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督などにも新監督就任を打診したと明かした。
「会長はマルティネスやポチェッティーノ、コンテ、モウリーニョなど大勢に連絡を取った」と元会長は述べつつ、「マルティネスにはベルギーとの契約がある。ポチェッティーノにもトッテナムとの契約がある」「モウリーニョがフリーだったとすれば来ていたのは間違いない」と、いずれの候補者も現チームから引き抜くのは難しいという見方を語っている。
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