J1は「差が出づらい」リーグ
J1も最終盤に突入した。今シーズンは例年以上に残留争いが熾烈だけど、リーグ全体を見て思うのは、ビッグチームという存在が色々な条件で叶わなくなったということだ。それはストライカーなんだけど、お金をバンバン出して外国人を呼んじゃうとか、そういうのがなくなっている。また日本人の実力者も各チームに、いい感じに散らばっているなと。だから差が出づらい。
何で差をつけるかとなった時に外国人の存在があるけど、飛び抜けたストライカーがなかなか来なくなっている。名古屋のジョーは飛び抜けていると言えるけどね。そういうことが、混戦を招く要因なのかなと。
名古屋で言うと、風間(八宏)さんみたいに攻めが最大の防御だ、というような個性が作りづらいのかもしれないね。広島は城福(浩)さんの下、気持ちと戦い方がマッチしたけど、パトリックが点を取れなくなってくると成績が下降してしまった。ということは、あまり他で違いをつけられない。
だから、強豪クラブがいないJリーグということなんだよね。均等化にはなったけど・・・という。レベルが上がった、となるにはもう少し時間がかかると思う。
それでも、一番下のチームがこれだけ戦えているのは悪いことじゃない。最下位の長崎は8勝しているわけでしょう。8勝5分だから13試合で勝ち点を取っている。その上の柏は10勝。下手したら勝ち点38~39は取らないと残留できない。一番下が30を超えるというのはなかなかない。長崎はゲームによってはミスが出て完敗するけど、しっかり戦えているし、サイド攻撃を構築できるチーム。高木琢也がちゃんとサッカーをやらせているという感じだね。