10位:ナポリ
ナポリ(イタリア/セリエA)
昨季リーグ戦成績:2位(勝ち点91/28勝7分3敗)
監督:カルロ・アンチェロッティ(イタリア/59歳)
チームキャプテン:マレク・ハムシク(MF/スロバキア代表)
スタイル:ポゼッション
昨季はマウリツィオ・サッリ監督の下、「欧州一美しいサッカー」とも評されたそのポゼッションスタイルを武器にリーグ戦2位に輝いたナポリ。今季もその躍進を支えた主力選手はおおむね残留を果たしており、セリエAはもちろんチャンピオンズリーグでもどこまで生き残れるか期待が高まる。
さらに同クラブにとって追い風となるのがカルロ・アンチェロッティ監督の就任である。言わずと知れた名将は、サッリ・スタイルをチームに残しながら、システム変更も頻繁に行うなど自身のスタイルも植えつけ、新たな可能性をもたらした。現地時間3日に行われたCL・グループリーグ第2節、対リバプール戦では相手の爆発的な攻撃陣を無失点に抑え、勝利をもぎ取るなど、アンチェロッティ・スタイルは欧州の舞台でも輝きを放ったのである。
9位:バイエルン・ミュンヘン
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ/ブンデスリーガ)
昨季リーグ戦成績:1位(勝ち点84/27勝3分4敗)
監督:ニコ・コバチ(クロアチア/47歳)
チームキャプテン:マヌエル・ノイアー(GK/ドイツ代表)
スタイル:ポゼッション
ジョゼップ・グアルディオラ、カルロ・アンチェロッティ、ユップ・ハインケスら名将中の名将を監督に迎えてきたバイエルン・ミュンヘン。その中で、今季はビッグクラブを率いた経験のないニコ・コバチを新監督に迎えるなど大胆な“賭け”に出た。そのため、シーズン序盤のつまずきは、ある程度想定内だったと言うべきだろうか。
1日現在ではリーグ戦2連勝中と復調の兆しを見せ始めてきた。ただ、リーグ戦優勝はマスト、本命はCL制覇というのがバイエルン・ミュンヘンの考え方であることは間違いない。現状、その目標を達成するには厳しいと言わざるを得ないが、ここからの巻き返しに期待したい。
8位:ボルシア・ドルトムント
ボルシア・ドルトムント(ドイツ/ブンデスリーガ)
昨季リーグ戦成績:4位(勝ち点55/15勝10分9敗)
監督:ルシアン・ファブレ(スイス/61歳)
チームキャプテン:マルコ・ロイス(FW/ドイツ代表)
スタイル:カウンター
今季良い意味で期待を裏切っているチームの一つだ。昨季はリーグ戦4位に終わるなど不本意なシーズンを過ごしたボルシア・ドルトムントだったが、今季は1日現在でリーグ首位、チャンピオンズリーグでもアトレティコ・マドリーなどを退けてグループリーグの首位に立っているなど、好調を維持している。
中でもパコ・アルカセルの存在は大きく、印象的な活躍を見せ続けている。さらにマルコ・ロイスやジェイドン・サンチョらも好調を維持しており、新加入のアクセル・ヴィツェルもチームにフィットした。久々に大きな期待を抱けるシーズンを迎えたと言えるかもしれない。