レアル・マドリーのサンティアゴ・ソラーリ暫定監督【写真:Getty Images】
フレン・ロペテギ前監督を解任したレアル・マドリーは、Bチームを率いていたサンティアゴ・ソラーリ氏に当面のトップチームの指揮を委ねることになった。だがBチームを率いていた際の実績を考慮すると、その手腕には少々不安も感じられると言えるのかもしれない。
宿敵バルセロナとのクラシコに大敗し、リーグ戦最近5試合で1分け4敗と極度の不振に陥っているマドリー。ロペテギ前監督を解任した上で、新たな正式監督を探しつつ、ソラーリ氏が暫定監督として指揮を執る。
ソラーリ氏としては、このチャンスを活かしてそのままトップチームの正式監督に就任したいという思いもあるかもしれない。トップレベルでの監督経験はないが、現役時代にマドリーでプレーしていたことやBチームでの指導経験など、ジネディーヌ・ジダン元監督と共通する部分も多い。トップチームで成功を収めたジダン氏の再現を期待する見方もある。
しかし、Bチームにあたるレアル・マドリー・カスティージャでのソラーリ氏の戦績は不安も感じさせる。スペイン『アス』紙によれば、3部にあたるセグンダBでカスティージャを率いた歴代監督の中で勝率は最も低かったという。
ソラーリ氏はカスティージャを率いてリーグ戦86試合を戦って32勝を挙げ、勝率は37.2%。ジダン元監督(46.4%)や、同じくカスティージャを率いた経験のあるロペテギ前監督(47.4%)らを大きく下回っていた。
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