長友と車屋が離脱。杉岡にチャンスも
それでも、クラブ名称が湘南に変わってからの初タイトルを手繰り寄せる豪快な一撃を叩き込み、決勝戦のMVPをもぎ取った20歳は小さくはない存在感を放った。今シーズンの主戦場としてきた左ウイングバックで先発し、3バックから4バックに変わった79分以降は左サイドバックに回った。
「前に人数をかけたいという思いから、(4バックではなく)ほぼ2バックの形にして上手くはまったんですけど。やられたというイメージもないし、攻撃でもクロスまではいけていた。もっともっとボールを引き出して、攻撃の回数を増やして、しっかり結果に結びつけなきゃいけない」
3バックを基本システムとするベルマーレのなかで、ゴールを奪うために急きょ変更された4バックにもしっかり対応できた。そして、左サイドバックというポジションに目を向ければ、森保一監督に率いられる新生日本代表に招集された3人のうち、2人が戦線離脱を強いられる事態が発生した。
コスタリカ代表に快勝した9月シリーズに招集され、78分から投入された車屋紳太郎(川崎フロンターレ)が今月17日の練習中に左足を痛めた。診断の結果はハムストリングの肉離れで、全治まで最大で4週間を要する見込みとなっている。
そして、10月シリーズで今夏のロシアワールドカップ以来となる復帰を果たし、強豪ウルグアイ代表を4-3で撃破した一戦で先発フル出場して存在感を示した32歳のベテラン、長友佑都(ガラタサライ)もまさかのアクシデントに見舞われた。
今月24日に行われたシャルケ04とのUEFAチャンピオンズリーグで、相手のクロスをみぞおち付近に受けて交代。一夜明けて肺気胸と診断され、同27日に手術を受けた。内視鏡を使った胸腔鏡手術で体力的な負担は少ないとされるが、現地では実戦復帰まで3ヵ月を要すると報じられている。