U-19日本代表のDF東俊希【写真:Getty Images】
U-19日本代表は28日、AFC U-19選手権の準々決勝でインドネシアと対戦し2-0で勝利を収めた。
これにより日本は、来年ポーランドで開催されるU-20ワールドカップの出場権を獲得。2大会連続の世界への切符を勝ち取るという、今大会の最低限のノルマを果たした。
試合の流れを大きく引き寄せたのは、前半の40分に生まれたDF東俊希のゴールだった。MF伊藤洋輝からのパスを受けた左サイドバックの東は、ボールをコントロールして左足一閃。強烈なミドルシュートがクロスバーを叩き、ゴールネットに吸い込まれた。
ゴールまで約25mからの距離ではあったが、東は「自分があそこに入ってボールを持ったら打とうと決めていた」と語る。だが、さすがに「打って入って、びっくり」だったという。
パスを受けてからシュートまでの動作がスムーズで、流れるようにゴールが決まった。「ファーストタッチは意識している」という東は、「ファーストタッチがうまくいくと、次のプレーも上手いプレーができると思っている」と自身のプレーへの手応えを語る。
今大会は所属するサンフレッチェ広島ユースよりも守備的な役割を任されている。そこでは左サイドバックでありながら攻撃的な特徴を失うことなく、特にインドネシア戦では守備でも果敢なチャレンジを見せた。
「アウェイの大観衆の中でプレーできたのはとても大きいことだと思いますし、その中でもあまりプレッシャーにも自分はならなかったので、それはどんな環境でもあまりプレースタイルは変わらないようにしていきたい」
スーパーゴールで日本の勝利を引き寄せた東。世界の舞台での躍進も期待されるが、「U-20ワールドカップが決まってほっとしていますけど、次の準決勝、勝てば決勝もある。アジアチャンピオンとしてワールドカップに行くことが今日、目標になったので、優勝を目指して頑張りたい」と、まずはアジア制覇に向けて、自慢の左足を磨いていく。
(取材・文:舩木渉【インドネシア】)
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