U-19日本代表のFW久保建英【写真:Getty Images】
U-19日本代表は28日、AFC U-19選手権の準々決勝でインドネシアと対戦し2-0で勝利を収めた。
これにより日本は、来年ポーランドで開催されるU-20ワールドカップの出場権を獲得。2大会連続の世界への切符を勝ち取るという、今大会の最低限のノルマを果たした。
久保建英は後半に日本の勝利を決定づけるチーム2点目をアシスト。試合後には「嬉しいです」と、U-20ワールドカップ出場権を確保した喜びを語った。
スタジアムは対戦相手でもあり大会開催国でもあるインドネシアの6万人を超えるサポーターで埋め尽くされ、日本にとってみれば完全アウェイの状態。凄まじい声援の中でプレーすることになり、「最初はみんなスピーカーでも持ってるのかってくらいですね。日本の応援とは違って、みんながみんな声が馬鹿でかい。どこがゴール裏かわからないくらい声が大きかったですね」と、さすがの久保も驚く。
だが、「楽しいですね、あっちの方が。バーって盛り上がって」と、スタンドから受けるプレッシャーを力に変えながら戦うことができた。
「みんな頑張っていたし、最後の方も本当に苦しい時間帯もみんなで防いだし、本当に全力というか。調子が100%かと言われたらそうでない選手もいたと思うんですけど、その中で今出せる全力を出したのかなという感じです」
チーム全員で勝ち取った世界への挑戦権。それは久保にとっては2度目のU-20ワールドカップとなり、「やっぱり勝たなきゃいけない。チャンスがある中で、自分は絶対に勝つつもりで挑む」と覚悟は決まっている。
まずはU-20ワールドカップの出場権を確保し、次なる目標は現チームでのアジア制覇。さらにその先にある世界というゴールに向けて、若きサムライたちの挑戦はまだまだ続いていく。
(取材・文:舩木渉【インドネシア】)
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