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日本代表 6年前

U-19日本、「飢え」を刺激する影山雅永監督の流儀。全員で世界への切符を勝ち取るために

U-19日本代表は、インドネシアでAFC U-19選手権に臨んでいる。来年のU-20ワールドカップ出場権をかけた戦いの中で、チームをどのように成長させていくか。一体感を重視する影山雅永監督は、控えに回る選手たちにも細かく目を配りながら世界と戦える組織作りを進めている。(取材・文:舩木渉【インドネシア】)

text by 舩木渉 photo by Getty Images, Wataru Funaki

個性を組み合わせて色を生み出す

山田康太
山田康太が影山雅永監督から送り出される際に受けた指示は…【写真:舩木渉】

 U-19日本代表は、来年のU-20ワールドカップ出場権獲得に向けてアジア予選に挑んでいる。

 インドネシアでのAFC U-19選手権はグループリーグ2試合が終わり、日本は決勝トーナメント進出をすでに確定させた。グループ首位も決まっており、25日のイラク戦はこれまでに出場機会の少なかった選手を起用できる大きなチャンスだ。

 影山雅永監督は、19日の北朝鮮戦から22日のタイ戦に向けてスタメンを5人変更。交代枠も積極的に使い、すでに23人中18人がピッチに立った。フィールドプレーヤーで全く出番がないのは、DF小林友希、DF荻原拓也、MF滝裕太の3人のみとなっている。

 彼らもイラク戦ではチャンスを与えられるはず。指揮官は「突出した10人がいて、それ以外と差があるという集団じゃないんです。それぞれに個性を持っていて、いろいろな組み合わせによって違う色が生み出されるというか、そういう集団だと思っている」と述べており、全員が欠かせない戦力として評価されている。

 だからこそ、ピッチに立てば気持ち良くプレーしてほしいというのが影山監督の切なる願い。タイ戦の後半から今大会で初めて起用したMF山田康太にも、「本当にピッチに立ちたかっただろう。自分らしくやってこい」とあえて戦術面の細かな指示を与えず、得意なプレーを存分に発揮できるよう送り出した。

 タイ戦の後、影山監督は「今日出なかった選手はすごくうずうずしている」とも語っていた。そういった北朝鮮戦にスタメン出場しながらタイ戦ではずれた選手、あるいはまだ出番のない選手たちへの気配りは、翌日の練習で見ることができた。

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