ユベントスに敵はいないのか
チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグH組は3試合を終え、早くも突破に王手をかけたチームが現れた。
それがユベントスである。マンチェスター・ユナイテッド、バレンシア、ヤング・ボーイズと同組のイタリア王者は、他を寄せ付けぬ圧倒的な強さでグループリーグH組のトップに立っている。3試合を終え挙げた得点は6、失点はなんと0である。もはや決勝トーナメント進出は確定したとみていいだろう。
現地時間23日に行われたグループリーグ最大のライバルであるマンチェスター・U戦でも、ユベントスの強さは存分に発揮された。サミ・ケディラ、マリオ・マンジュキッチらが負傷のため不在となったが、その影響をまったく感じさせず、オールド・トラフォードでホームチームを前半から蹂躙。
17分には、右サイドのクリスティアーノ・ロナウドのクロスに飛び込んだファン・クアドラードがニアサイドで潰れ、こぼれ球にパウロ・ディバラが反応。これを冷静に沈め、さっそく先制ゴールを奪った。
マンチェスター・Uは、何もできなかった。ユベントスにボールを支配され、プレスをかけても簡単に外される。ミラレム・ピャニッチを中心としたサイドチェンジも多く行われたため、ホームチームの守備陣は左右に振られ、マークの確認が遅れる場面も見受けられた。
20分時点でのポゼッション率はユベントスの72%。最前線に張っていたロメル・ルカクは完全に孤立し、サイドのマーカス・ラッシュフォードとアントニー・マルシャルも守備に重心を置かざるを得なかった。