香川真司は、トレーニングには合流しているようだ
前日に行われた会見で、マルコ・ロイスは次のように述べた。
「忍耐強く戦う必要がある。アトレティコは4-4-2でスペースをとても狭め、極めて良く守ってくる。ゴールのチャンスはほとんどないだろうね。わずかなチャンスをモノにしなくてはならない」
そしてツォルクSDも指摘するように、コケやトマ・レマールを中盤に要するアトレティコは、攻撃面の「クオリティ」においても「ヨーロッパではベストのチームの1つ」と言えるだろう。会見でルシアン・ファブレ監督は、16日に行われたネイションズリーグのドイツ戦でのゴールを引き合いに、グリーズマンの「効率性」と「賢さ」を警戒。主軸のCBマヌエル・アカンジが抜けた守備陣は、耐えられるのか、どうか。
このアトレティコ戦の結果次第で、現在のドルトムントが、ドイツ国内はおろか「ヨーロッパでは」どの程度の強さを擁しているのか、知ることができるはずだ。
もちろん現実的には、グループリーグ突破のために勝ち点を獲得することが最も重要になる。現在ドルトムントとアトレティコは勝ち点6で並んでいる。ここで勝ち点3を獲得できれば、決勝トーナメント進出をほぼ確実なものとすることができる。そのために、ツォルクSDはホームで勝つことを望んでいるようだ。
同様にマルコ・ロイスは、次のように意気込む。
「ホームでのアトレティコ戦は特別で、何より重要な試合だ。なぜならグループで先頭に立つことができるからね」
また、会見でファブレ監督は香川真司について言及。怪我からは復帰し、トレーニングには合流しているようだが、それ以上について語ろうとはしなかった。アトレティコ戦でのメンバー入りは、不透明な状況である。
(取材・文:本田千尋【ドイツ】)
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