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本田圭佑 6年前

本田圭佑「日本代表には呼ばれないし行くつもりがない」。東京五輪への熱きこだわりと克服すべき課題

text by 元川悦子 photo by Getty Images

森保監督はトルシエ時代の手法を踏襲?

 現在、AFC U-19選手権に参戦中の伊藤洋輝、郷家友太ら大型MF陣も東京五輪代表の候補者と言えるが、まだまだ成長途上で2年後にそのレベルに達している保証はない。2列目のアタッカー陣に比べて、ボランチが人材的に手薄なのは事実だけに、指揮官がそのポジションにオーバーエイジ枠を使うことは大いに考えられる。

 そこで浮上するのが、現A代表の面々だ。2000年シドニー五輪のU-23日本代表と2年後の日韓ワールドカップのA代表を兼務したフィリップ・トルシエ監督も両チームをにらみながらチームを固めていった。

 シドニー五輪でオーバーエイジ枠に入った楢崎正剛、森岡隆三、三浦淳宏も当時のA代表の中核選手。過去の代表の歴史を大事にする森保監督もこの時と同様の進め方をするだろう。

 となれば、現段階での東京五輪代表のオーバーエイジ候補は青山敏弘、柴崎岳、遠藤航の3人ということになる。とりわけ、サンフレッチェ広島時代からの秘蔵っ子で、森保サッカーの伝道師である青山の重要度は高い。10月シリーズで新キャプテンに就任した吉田麻也もアドバイスを求めていたほど。指揮官との強固な信頼関係は揺るぎないものがある。

 そこに割って入ろうとする選手は、たとえ本田であろうともハードルを越えるのは容易ではない。ただ、現段階で32歳の青山をA代表に呼んでいるというのは、森保監督があまり年齢にこだわっていない証拠。そこは1つの追い風と言える。

 欧州組の柴崎、遠藤の2人も指揮官にとっていてほしい人材だ。森保監督は柴崎がロシアワールドカップで輝きを放ったのをコーチとして間近で見ていた。自身もかつてボランチだったがゆえに、その存在価値の大きさを再認識したはずだ。欧州でコンスタントに活躍していれば、招集に問題はない。

 一方の遠藤は2016年リオデジャネイロ五輪にキャプテンとして出た経験値が大きい。今季から赴いたベルギーでボランチとして自信を深めているのもプラス要素。東京五輪世代の守備の要・冨安健洋と同じクラブで日常的にプレーしている点も、連携を考えると利点が多い。森保監督が守備的なボランチを求めるとしたら、現時点でファーストチョイスになり得るのは急成長中のこの男だろう。

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