新たな挑戦はボランチとして
本田圭佑が海外5ヶ国目の新天地、オーストラリア・Aリーグのメルボルン・ビクトリーで新たな一歩を踏み出してから4日。現地での彼に対する期待は高まる一方だ。
「いくつかのメディアは『本田の獲得はビジネス的側面が強いのではないか』という見方をしていたけど、それが誤りであることを彼自身が20日のメルボルン・シティ戦で示したんじゃないかな。あの試合では同時期に加入したスウェーデン代表FWオラ・トイヴォネンが怪我で欠場したこともあって、本田に合わせられる点取り屋がいなかったが、早ければ28日の次戦、パース・グローリー戦で復帰するかもしれない。彼との関係が確立されれば、本田はもっと大きな仕事をすると確信している」とアジアサッカーに精通するオーストラリア人のポール・ウイリアムス記者も太鼓判を押していた。
こうして2020年東京五輪代表へのオーバーエイジ枠での参戦に向けて幸先のいいスタートを切った本田。だが、ご存知の通り、開幕戦では4-3-1-2の右インサイドハーフとも、4-4-2の右MFとも言える位置でプレーしており、純粋なボランチではなかった。
森保一監督が採用するフォーメーションは最近のA代表での4-2-3-1、あるいはU-21日本代表がベースにしている3-4-2-1だ。いずれにしてもインサイドハーフを置く布陣ではない。となると、やはり本田はボランチとして自分に磨きをかけることが、大願成就のための早道となる。
メルボルン・ビクトリーのケビン・マスカット監督は昨季までのキャプテンであるカール・ヴァレリと本田を中盤で組ませる考えもあると言われるだけに、今後の動向が気になるところ。ボランチとしてレベルアップすることの重要性を本田自身も強く認識しているはずだ。
東京五輪に挑む現U-21日本代表のボランチ事情を見てみると、8月のアジア大会で主力だった渡辺皓太や松本泰志、神谷優太など小粒なタイプが多い。最終ラインで使っている板倉滉らを中盤で起用する方法もあるが、今のところ森保監督がそのアプローチを採る回数は少ない。