リーグ最強の右サイドをどう活かすか
名古屋はこの試合を3バックで戦った。そしてウイングバックは左が青木亮太、右が前田という攻撃が魅力の選手たち。レイソルとしてはサイドのスペースを狙うのが定石で、そのエリアがチームの武器でもあった。
何度もいい形を作った。それでも小池は「J(伊東純也)の一対一は効いていたので、もっと回数を増やさないといけない」と話す。名古屋も後半開始から青木に代えて和泉竜司を投入。レイソルの右を警戒してか、よりバランスを重視した位置取りを心がけていた。
「相手が選手を代えたからといって、僕たちのやることは特に変わらない。相手が僕たちのサイドを警戒していたのは間違いないですし、そういったチームが増えてくる中でもっと効率よく攻めなきゃいけないですし、効率よく守らないといけない」
小池はこう語ると、「僕たちのサイドでチームを勝たせられるようにもっとやりたいと思います」と決意を口にした。そして、伊東という日本代表アタッカーを活かす上でチームとしても構築すべきものがあると述べる。
「僕がどういったフォローをできるかも含め、そういうところの質、チームの連係を高めないと。彼(伊東)をもっと自由にしなきゃいけないし、ゴールに結びつけられるプレーというのをさせるために、どういうことをしなくちゃいけないのか。もっとチームとして考えるべきだし、そういうプレーをしていかないといけない。チームのためになるプレーを、もっと全員が心がける必要があるし、僕もそういったプレーをしていきたいなと思います」
現在、レイソルは15位と今後も気の抜けない戦いが続く。そんな中、小池龍太と伊東純也の右サイドコンビにはさらなる輝きが求められる。チーム全体で彼らをどう活かし、勝利に繋げるかを突き詰めていきたいところだ。
(取材・文:青木務)
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