中盤には「贅沢な」選択肢。香川はプランBに入れるか
それはつまり、試行錯誤の末に見つけ出した“最適解”=“ロイス・システム”を維持できるか、という問題にも繋がるだろう。今回はタイミング良く代表ウィークを治療にあてることができたが、今後もフル稼働を続けさせれば、過密日程の途中でロイスが離脱してしまうことにもなりかねない。どこかで主将を休ませる決断も必要になってくるだろう。
その場合、“ロイス・システム”は維持したまま、マリオ・ゲッツェか香川真司を代役として起用するのか、それとも、それとは異なるスタイルを用いるのか。ゲッツェは中断前のアウクスブルク戦でゴールを決めて復調の兆しを見せ、足首の問題で一時的に離脱していた香川も全体練習に合流した。クリスティアン・プリシッチも戦列に復帰。選手が多い「ミッドフィールドでは贅沢な問題について話すことができる」。
“最適解”の維持と、プランBの必要性。それが再び始まる過密日程におけるテーマと言えそうだ。
(取材・文:本田千尋【ドイツ】)
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