スロバキア代表監督を辞任したヤン・コザク氏【写真:Getty Images】
今月14日にスロバキア代表監督を辞任したヤン・コザク氏が、決断に至った理由を明かした。スロバキア『SPORT7』などが会見の様子を伝えている。
スロバキア代表はUEFAネーションズリーグで連敗スタートとなった。コザク前監督の辞任はチェコ代表との一戦を1-2で落としたあとのことで、指揮官は成績不振により去ったものとみられていた。
しかし、2013年からスロバキア代表を率いてきたコザク氏は、別の理由で辞任を決意したという。
「スウェーデン戦(16日の国際親善試合)に向けた準備を邪魔したくなかった(から黙っていた)。ただ、会長とはスロバキアサッカーに関係する、ファンを含む全ての皆さんに何が起きたかを知ってもらうべきだということで合意していた」
「チェコに負けたあと、私はその試合を2回見ていた。すると、選手が出かけていくのが見えた。殴られたような気分だったよ」
試合に負けた夜に宿舎を抜け出して夜遊びに興じていたのは、GKマルティン・ドゥブラフカ、ミハル・シュルラ、DFミラン・シュクリニアル、リュボミル・サトカ、ノルベルト・ギェンベール、MFスタニスラフ・ロボトカ、ウラジミール・ヴァイスの7人だ。
「私には3つの選択肢があった。見て見ぬふりをすることもできたが、それは私のスタイルとは違う。2つめは全員を外すことだ。ただ、それができるだろうか。ドゥブラフカ、シュクリニアル、ロボトカといったクオリティーの高い選手のいない未来を想像できるだろうか…。そして、私は辞任を決めたんだ」
主力を含む一部選手のプロ意識に欠ける行為は、指揮官に大きなダメージを与えていたようだ。
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