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日本代表 6年前

「日本はいいチーム。でも、まだ弱い」その理由。別次元の“NMD”、階段上り始めた新世代【宮澤ミシェルの独り言】

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言 text by 青木務 photo by Junichi Ebisawa , Getty Images

中島、南野、堂安。あいつらは何なんだろうね(笑)

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左から中島翔哉、南野拓実、堂安律【写真:Getty Images】

 それにしても中島、南野、堂安。あいつらは何なんだろうね(笑)。アンダー世代の時からいい選手だったけど、やっぱり海外に出て世界というものを見ているんだよね。ウルグアイと聞いて緊張感はあったと思う。でも、いざ戦い始めたら「こんなの普通だよ」というプレーをする。日常で彼らが対峙する相手の方が強かったりするでしょう。でなきゃあんな風に自分を出せない。もう、ハートの次元が違うよ。多分、ワクワクしながらやっているんじゃないかな。ビビらないし、ベースが違うよね。

 ワールドカップでベスト16以上のチームで力が劣るのは、スウェーデン、スイス、それからウルグアイだったと思っている。それでもポルトガル戦ではスアレスとカバーニが爆発して次に進んだ。変な話、ポルトガルの攻撃も今回の日本ほどじゃない。クリスティアーノ・ロナウドという特別な奴がいるけど、彼が凄いだけ。ゲデスはスペインでやっている時はすごくいい選手なんだけど、どこか萎縮している印象だった。

 まあ、だけど中島、南野、堂安もここから“本物”になっていかないとね。いい階段を上ってきて、中島なんかはヴェルディからFC東京に移籍して、富山でもプレーした。苦労はあったと思うけど、「これでいいんだ」というのを続けたからこそ、ああいう表現ができる。

 ドリブラーが難しいのは、悪い時は相手に引っかかって全部やられる。それだと、チームにとってマイナスでしかない。必ずプラスで自分の仕事を終わらせないといけない。それがプロ。

 メッシがそうでしょう。メッシが引っかかった時に必ずバルサはやられる。でも、その10倍チームを勝たせているし、10倍ゴールを決めてくれるから。メッシはグラウンドであれだけ歩いているんだから、他の選手を使ったら勝つかもしれない。だけど、90分のうちにゴールを決めるし、場合によっては3点入れるかもしれない。そういう魅力が、中島にも堂安にも、南野にもあるよね。彼らは献身的でもあるけどね。

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