現役時代に代表監督も務めたマーク・ヒューズ氏【写真:Getty Images】
オーストラリアのメルボルン・ビクトリーに所属する本田圭佑は、現役選手でありながらカンボジア代表の実質的監督を務めるという異例の“二足のわらじ”を履いている。だが過去のサッカー界では、クラブと代表チームで合計“四足のわらじ”という例もあった。
17日付英紙『ガーディアン』は、読者からの疑問に答えるコーナーでそういった例を紹介した。「現役選手が別のチームを率いた例はありますか? 本田のように現役選手が代表チームを率いたケースは?」というオーストラリアの読者からの質問に答えたものだ。
クラブチームで選手が監督を兼ねるケースは、特に英国の下部リーグなどではそれほど稀ではない。代表チームではかなり珍しいが、それでもいくつかの事例が紹介されている。
現サウサンプトン監督である元ウェールズ代表のマーク・ヒューズ氏は、選手キャリアの終盤にサウサンプトン、エバートン、ブラックバーンでプレーしながらウェールズ代表を務めた。自身の代表引退後すぐに代表監督に就任したため、代表で選手兼監督を務めてはいない。
一方、アイルランドのジョニー・ジャイルズ氏の例はさらに特殊。同氏は1973年から80年までアイルランド代表の選手兼監督を務めつつ、同時期に所属したウェスト・ブロムウィッチとシャムロック・ローバーズでも選手兼監督を務めた。
2チームの選手と監督で合計“四足のわらじ”を履いた例はもう一人紹介されている。1970年代初頭にハル・シティと北アイルランド代表でプレーしながら両チームを率いたテリー・ニール氏だ。1972年には代表監督を務めつつウェンブリーでのイングランド戦で自ら決勝ゴールを挙げたこともあったという。
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