日本を救った遠藤航の神クリア
森保一監督が率いる日本代表は16日、ウルグアイ代表に4-3で勝利。南野拓実が2得点、堂安律が代表初ゴール、そしてロシアワールドカップ組の大迫にもゴールが生まれて4得点を記録した。
一方で守備はミスや一瞬の隙を突かれる形で3つのゴールを許すなど課題が多かったが、崩されかけたところで1人ひとりが粘り強く対応して失点危機を防いだシーンも少なくなかった。
その中で目立たないが実に効果的だったのが、ボランチで起用された遠藤航のスペースケアだ。象徴的なシーンが2-1で迎えた38分にあった。ロングボールのこぼれ球を拾ったウルグアイは、右サイドに展開する。そこに流れていたFWエディンソン・カバーニがパスを受けると、守備にきた中島翔哉をかわして左前方にサイドチェンジ。待っていたマルセロ・サラッチが中に折り返したボールをガストン・ペレイロがフリーでシュートかと思われた。しかし、その手前に素早く入って来た遠藤がクリアした。
日本としてはほぼ完璧に崩されたシーンだった。実はカバーニが右サイドでボールを受けたところで、遠藤はカバーニが縦に仕掛けてきた時の対応をするべく、中島の裏をカバーするポジションを取っていた。しかし、サイドチェンジのパスが出ると、すぐに切り替えて、ディフェンスラインの手前スペースをカバーし直す形で折り返しのクロスに対応。チームを救うクリアにつなげた。
「どうしてもサイドを崩されたときに(ディフェンスラインの手前の)マイナスって空くし、センターバックの選手も基本ニアサイドを抑えるので、あそこのスペースは中盤が埋めるしかない。そこはうまくそこはいいポジショニングでやれていました」
「(ウルグアイは)けっこう浮き球のパスが多かった。それで何回か通されたシーンはあったんですけど、けっこうやって来てたので途中からは自分で意識的に、前にいきながらもちょっと後ろめにポジションを取りながらやってました」