「日本代表、面白くなるんじゃないですか」
中島翔哉の左サイドからのパスを受け、巧みな足技で世界的DFのディエゴ・ゴディンを翻弄した開始10分の南野拓実の先制弾に始まり、大迫勇也の2点目をお膳立てした前半36分の中島の積極果敢なシュート、弱冠20歳の若武者・堂安律のボール奪取から酒井宏樹とワンツーを経て奪った後半14分の3点目、その堂安のライナー性シュートのこぼれ球を決めきった後半21分の南野の4点目…。
森保一監督体制3試合目となった16日のウルグアイ戦で4つのゴールを叩き出したのは、若くフレッシュな新世代アタッカートリオだった。
「今まであんなにドリブルで仕掛けられる選手たちは少なかった。とにかく速い。(こっちの)押し上げが大変なんだ」と新キャプテン・吉田麻也が言えば、この日が国際Aマッチ110試合目だった長友佑都も「僕が代表に選ばれてなくても試合を見に来たいなと思うくらいイキイキしたサッカーをしていた。うまいし速いし、日本代表、面白くなるんじゃないですか」と高揚感を露わにした。
彼ら3人の台頭で自身の立場が危うくなった原口元気でさえ「今、すごくいい競争が始まるなと感じたし、楽しみになった。こんな状況、(ロシアの時には)誰も想像してなかったでしょ。自分が代表に入れなかったとしても最高だから」と大歓迎する。
3カ月前の2018年ロシアワールドカップで16強入りした面々も凄まじい刺激を受けるほど2列目3枚の迫力は驚異的だった。
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