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日本代表 6年前

桁違いの中島翔哉、スペクタクルだった森保J。一方・・・課題はあのベルギー戦から何も変わらず【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

2点リード後の戦い方に問題

 最大の反省点は4-2としてから4-3にされるまでの時間帯だった。ワールドカップのベルギー戦で2点リードをひっくり返されたのと似ている。中盤のライン形成が全くできておらず、ボールを奪われてからほぼ無抵抗でフィニッシュされた。ボールの失い方が悪すぎる。あそこまでポジションが崩れているなら、ボールを捨ててもよかったのではないか。

 ウルグアイ相手に5-2、6-2までリードを広げられると思っていたなら調子に乗りすぎだ。2点差で試合を終わらせれば十分なのに、無防備な状態でボールを失ったのは経験不足と言われても仕方がない。ロシアで痛い目にあったのが全く役に立っていなかったのはむしろ驚きだった。

 セットプレーから1点をとられ、その前にもゴディンにヘディングシュートを打たれている。セットプレーの空中戦はウルグアイの長所とはいえ、空中戦の劣勢もベルギー戦からの課題そのまま。2列目の中島、南野、堂安に高さがないので、相手の長身DFがゴール前に出てくる状況ではどうしても不利になる。これを克服するのは容易ではないだろうから、それだけに2点リードで試合を終えられなかった試合運びのまずさが気になってしまうのだ。

 ただ、日本の良いところは十分に発揮できていた。ハイプレス、ミドルプレスともに守備も大きな破綻はなく、素晴らしい攻撃力も発揮。自信を深めた試合になったはずだ。

(文:西部謙司)

【了】

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