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日本代表 6年前

桁違いの中島翔哉、スペクタクルだった森保J。一方・・・課題はあのベルギー戦から何も変わらず【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

中島無双

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中島翔哉【写真:Getty Images】

 中島は桁違いの能力を示していた。サイズの小ささを生かしたターンは、大柄な相手には極めて効果的だ。強固で知られるウルグアイDFにも中島を止める術はなかった。中島の課題をあげるなら、次の移籍先を間違えないことだろう。

 ザッケローニ監督時代に無双ぶりを示していた香川はマンチェスター・ユナイテッドへ移籍してコンディションを落とし、結局それがブラジルワールドカップにも影を落とす結果になっている。ビッグクラブからのオファーは断れないものではあるが、長所と短所がはっきりしている中島の場合は移籍先を間違えると全く試合に出られなくなるリスクがある。移籍はその人個人の問題なので外部がどうこう言えることではないが、ステップアップが確実な選手だけに慎重に考慮してほしい。

 南野は3試合連続得点でゴールセンスをみせつけた。先制点の場面ではコントロールしてから一呼吸おいてフィニッシュした冷静さが良かった。堂安のシュートのこぼれ球も難なく決めている。センは細いが香川とよく似た日本らしい「10番」だ。

 堂安は腕1本入ればキープできるコンタクトプレーの強さを示し、酒井との絶妙のワンツーで突破してゴディンを裏返しにしてからのゴールはこのゲームのハイライトだった。

 2列目の3人は、狭い地域でのプレーができる。普通の選手の感覚がメートル単位なら、センチメートルのプレー感覚があり、それを共有できるのは大きな武器になりうる。

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