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ロシアW杯はもう過去! そう言えるほど鮮烈な「今」。新たな日本の柱は“NMD”

text by 編集部 photo by Getty Images

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ロシアワールドカップでの躍進が過去と言えるほど、森保ジャパンは大きなインパクトを残している【写真:Getty Images】

【日本 4-3 ウルグアイ キリンチャレンジカップ2018】

 日本代表は16日、キリンチャレンジカップでウルグアイ代表と対戦し4-3で勝利した。

 中島翔哉がキレのあるドリブルで堅守のウルグアイを翻弄すれば、南野拓実は3試合連続弾を含む2得点を奪取。東京五輪世代のエースである堂安律は、得意の左足で代表初ゴールを記録した。

 3人は新時代の旗手となりうる選手たちだ。今の彼らの前では、偉大な先人も霞んでしまう。だが、そうした存在の出現なくしてチームは前に進めない。

 さかのぼること8年前。香川真司はサポートメンバーという立場で、南アフリカワールドカップを戦う岡田ジャパンを支えた。大会後にドルトムントへ移籍し、日本代表でも主軸に成長。10番を背負い、日本のエースと呼ばれるまでになった。香川が辿ったのと同じ道を、フレッシュな逸材たちは歩もうとしているのではないか。

 中島、南野、堂安の3人は、いずれもロシアワールドカップのピッチには立てなかった。ポテンシャルも、所属クラブでの実績もあったが、23人には入れなかった。それぞれが悔しさを抱きながら、気持ちを切り替えたはずだ。次は俺が――そうした強い気持ちはウルグアイ戦でも色濃く感じられた。

 ロシアでの日本代表は“おっさんジャパン”とも言われたが、経験値は高く、西野朗監督のもとで一致団結。個々が100%の力を発揮することで、下馬評を覆して決勝トーナメント進出を果たした。香川は何かを払拭したかのように活き活きとプレーし、本田圭佑も大会1ゴール1アシストと勝負強さが健在であることを示した。

 日本代表は長らく香川、本田の2枚看板が柱だった。しかし現在、日本の2列目のポジションは世代交代の波が訪れている。イケイケな面が目立つところはあるが、“後輩たち”が現在の活躍を続ければ未来は明るい。新たな競争が生まれることで、全体のレベルアップにも繋がる。

 この先、ベテランの力が必要になる時が来るかもしれない。それでも、新戦力が台頭し中心選手へ一気に駆け上がっていくのもまた、歓迎すべきことだ。日本がさらなる進化を遂げるには、次代を担う面々による活性化が不可欠。その点では、まだ3試合とはいえ中島、南野、堂安の“NMD”トリオが躍動し、結果を残したことには大きな意味がある。

 香川や本田が代表の中心へ上っていった時と同じような流れが起きれば、日本サッカーの今後に大きな期待が持てる。そのためにも、“NMD”トリオはこれからもインパクトを残し続けなければならない。

【了】

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