「三浦は絶対にこの経験から学ぶ」「若手がビッグクラブへ移籍する必要は…」
――攻撃陣が好調な一方、守備は課題ばかりですが、どうすればよくなると思いますか?
「間違いなくそれは心配なことだね。守備を良くすることは簡単ではないし、どのチームも常にそれに対して取り組んでいる。メンバーを変えることはもちろんひとつのオプションだけど、それだけで修正することはできない。
例えば、今日は三浦に目立ったミスがあったけど、それもサッカー。どの選手でもミスするときはある。彼は試合後のミックスゾーンで落ち込んでなかったから、絶対にこの経験から学んでより良い選手になると信じている」
――セットプレーの守備は特にこの先の課題となりそうですね。
「今日は親善試合だったから、公式戦でミスするよりもいい。全体的に三浦も含めて4バックのバランスや組織は悪くなかったと思うけど、セットプレーでやっぱり甘さがあったね。それはもちろん課題だけど、個人のミスの方が戦術の理解不足より改善できるはず。まだ森保ジャパンは3試合だけだから、まだもう少し時間はかかるかな」
――南野、堂安、中島ら若手選手はやはりビッグクラブへ移籍するべきなのでしょうか?
「そんなに必要はないかなと思う。いま彼らはクラブで試合に出ているし、常に成長している。その成長は代表でも見ることができた。もし本当のビッグクラブに移籍して毎週ベンチに座ることになればもったいないこと。もちろん選手は高いレベルでプレーしているのが理想だけど、移籍する前にしっかりと考えなければならない」
――日本はW杯でベスト16まで進出しましたが、もはやこれは過去のことと考えた方がいいのでしょうか?
「それはそうそうだね。W杯はもう終わったことだし、過去の結果は過去。サッカーではよく過去の話と未来の話をするけど、一番大事なことは現在です。
だからこそ監督も選手もそういったアプローチをとった方がいい。ロシアW杯や4年後のW杯は今は大事なことではない。今一番大事なことは守備の弱点を修正して、攻撃をより磨くこと。それができれば自然と結果がついてくると思う」
――ありがとうございました!
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
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