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代表 6年前

ウルグアイ代表、強さの秘密。老将タバレスの育成改革、常に全力を保証する「JRC」とは?

text by 舩木渉 photo by Getty Images

新システムは若手とベテランの融合が鍵

ロドリゴ・ベンタンクール
ユベントスでプレーするロドリゴ・ベンタンクールはウルグアイの新世代を引っ張るスター候補【写真:Getty Images】

 自らが2006年に提唱した「代表チームの制度化と選手成長のプロセス」というレポートをもとにしたU-15からA代表までの一貫した強化にあらゆる側面から関わり続け、時代とともに内容のアップデートも進めている。

 例えば2006年当時は全世代で「4-3-3」の導入が基本とされていたが、A代表は「4-3-3」で身につけたサッカーの原理原則を生かしながら、複数のシステムを使い分けるようになっている。以前からあったウルグアイの伝統的な“ガーラ・チャルーア”(闘争心)はそのままに、「クリーンな戦い方」や「総合的な教育」を授けられた、よりテクニカルで戦術的にも成熟した選手たちが台頭して、高い身体能力と技術を両立したスタイルが成り立つようになった。

 タバレス監督は「(ロドリゴ・)ベンタンクール、(マティアス・)ベシーノ、(フェデリコ・)バルベルデ、(ルーカス・)トレイラといった選手たちはこれまでと違うサッカーをウルグアイ代表にもたらしてくれた」と述べる。

 ロシアワールドカップでは大会序盤こそ4-4-2で戦ったが、なかなかハマらず、グループリーグ最終戦のロシア戦で4-3-1-2にシステムを変更。ルーカス・トレイラをアンカーに置く戦術が功を奏し、チームがうまく回り出した。大会後は9月のメキシコ戦で4-1-4-1を試し、今月12日の韓国戦は再び4-3-1-2に戻して、トップ下を縦方向に動かして守備時に4-4-2となる可変システムにトライしていた。

 その中で、もちろんベテランたちも欠かせない。スアレスやカバーニは2007年のU-20ワールドカップに出場し、育成改革によって結果を出した最初の世代。2010年のワールドカップ4強も知っており、タバレス監督も「2人はウルグアイ代表にとって1つの指標となる存在」と全幅の信頼を寄せる。

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