日本戦を翌日に控え、ディエゴ・ゴディン(左)やエディンソン・カバーニ(右)らウルグアイ代表は笑顔で最終調整【写真:舩木渉】
ウルグアイ代表は15日、翌日の日本代表との国際親善試合に向けて会場となる埼玉スタジアム2002で最終調整を行った。
オスカル・タバレス監督の記者会見が長引いた影響で、予定より少々遅れてスタートした練習は、複雑なパス回しからスタートした。チームを2つのグループに分けていたが、ボールと人を複雑に動かすメニューに選手たちが混乱して何度もストップするなど、コーチが意図した通りに進んでいない様子が見受けられた。
その後は3色のビブスを着て3+3対3のポゼッションゲームに移行。ただ、ここでもうまくパスが続かずに、本来は攻守の切り替えを意図したメニューと思われるが、スピードが上がらないまま流れが途切れる場面が散見された。
それでも練習中の選手たちには笑顔も見られ、エディンソン・カバーニやディエゴ・ゴディンら12日の韓国戦に出場していた主力メンバーも軽快な動きを披露した。
ピッチ上には練習前からトレーニングメニューに合わせて細かくフィールドが設定されており、複雑なパス練習や、ポゼッションゲームの後は、横幅をペナルティエリアまで絞ったハーフコートゲームや、逆サイドのピッチ半分を使った戦術の確認あるいはミニゲームなどが実施されたと見られる。
日本戦に向けた前日練習は約1時間で終了し、取材エリアに出てきたウルグアイ代表の選手たちは、集まっていた日本の報道陣をことごとくスルー。若手のMFガストン・ペレイロのみが短く取材に応じたものの、目の前の一戦に向けてチーム全体から真剣さが伝わってくる。
タバレス監督は記者会見で「素晴らしいベースがすでに出来上がっている」と日本代表を称賛し、全力で勝利を目指す姿勢を明確にした。本気メンバーで来日したウルグアイが、サムライブルーを牙を剥くか。
(取材・文:舩木渉)
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