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日本代表 6年前

もう地味なんて言わせるな。日本代表の新たな看板選手へ、酒井宏樹が為すべき究極の命題

text by 元川悦子 photo by Getty Images

ベルギー戦の3失点を教訓に

 カバーニは12日の韓国戦に先発フル出場したため、日本戦に出る保証はないが、それ以外のクリスチャン・ストゥアニやマキシミリアーノ・ロペスといったFW陣も同レベルの得点能力を備えていると考えていい。そこを吉田や長友らと協力しながら完封することで、ロシア8強の壁を阻まれたワールドカップに対するリベンジの一歩を踏み出せるのだ。

 7月2日のベルギー戦でヤン・フェルトンゲンに奪われたリスタートからの一発、マルアン・フェライニの高さに屈した2点目、そしてケビン・デ・ブライネの高速カウンターからナセル・シャドリにやられた3点目…。

 ピッチに立っていた酒井宏樹、吉田、長友にとって、3つの失点は脳裏に焼き付いて離れないはずだ。世界基準の3ゴールを忘れることなく、鉄壁な守備組織を構築していくこと。それが3人に求められる究極の命題ではないか。

 ウルグアイという相手は、あの屈辱的逆転負けを思い出す意味でも格好の相手に他ならない。あの失敗を繰り返すことなく、3試合連続無失点という代表新記録を作って力強く前進を示せるか。そして「ミラクル3」と称される堂安・南野・中島の新世代アタッカー陣を躍動させるような方向に持っていけるか否か…。国際経験豊富な3人の守備陣に課される責任は重い。

 彼らが埼玉の地で勇敢さと大胆さを再び示してくれれば、ビッグネームが去ってやや人気や露出が減り気味の日本代表にも再び勢いが生まれる。そうなるようにチームをしっかりと導いていってほしい。特にここまで地味な存在だと見られがちだった酒井宏樹は、代表の看板選手になるくらい存在感を高めてくれれば理想的だ。

(取材・文:元川悦子)

【了】

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