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今すぐJリーグに呼ぶべきアジアの新星は誰か? 各国に精通する記者が若手有望株を厳選【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 宇佐美淳 photo by Getty Images

井手口の兄も絶賛の逸材

ハー・ドゥック・チン
SHBダナンに所属するハー・ドゥック・チン【写真:Getty Images】

FW:ハー・ドゥック・チン(ベトナム/SHBダナン)

 現役を退いた“ベトナムの英雄”レ・コン・ビンの後継者候補。173㎝と体格に恵まれているわけではないが、非常にフィジカルが強く、前線で体を張ってボールをキープすることができる。2016年のAFC U-19選手権とU-20ワールドカップでは、ベトナム代表不動の1トップに君臨。国内最強アカデミー「PVF」の第一期生で、2016シーズンに、PVFに籍を置いたまま、1部リーグのクラブに期限付き移籍してプロデビューを飾った。

 同年末にPVFを卒業し、翌2017年にSHBダナンに加入。多くのクラブが2トップに大柄な外国人選手を並べている中、ダナンでコンスタントに出場を続けており、移籍初年度からいきなり二桁ゴールを記録。今季は9ゴールを決めた。

 ベトナムには、上手くて速いタイプのストライカーは大勢いるが、ハー・ドゥック・チンのような力強いタイプは希少。2016年から1シーズン半、ベトナム1部ホアン・アイン・ザライ(HAGL)でプレーしたMF井手口正昭(井手口陽介の実兄)は、ベトナムで対戦した中で、特に印象に残った選手として、当時20歳のハー・ドゥック・チンの名前を挙げていた。

 ベトナムが躍進したAFC U-23選手権とアジア競技大会では、常にスタメンだったわけではないが、要所要所で存在感を示した。

(文:宇佐美淳)

【了】

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