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代表 6年前

韓国はウルグアイをも撃破。始まりはW杯ドイツ戦…かつてない期待と熱狂に包まれる隣国の今

text by キム・ドンヒョン photo by Getty Images

史上最速でチケット完売。韓国代表への期待はうなぎ昇り

 だからこそ、12日のウルグアイ戦が大事だった。せっかく盛り上がってきた人気を維持したいというムードがサッカー界に流れていた。キャプテンのソン・フンミンが「代表としての責任感を持ち、国民の声援に恩返ししたい」というのも、サッカーに注がれる関心や人気の大切さを理解した上での発言だった。だから勝利、少なくともいい内容はノルマだった。

 今回のウルグアイ戦に集まる期待も大きかった。3日の午前、一般チケットの1次販売分は20分で売り切れ、2次販売のチケットもおよそ15分で売り切れた。史上最速でのチケット完売だった。ルイス・スアレスが子供の出産に立ち会うため代表に帯同しないという情報が流れても、チケットがキャンセルされることはなかった。純粋に韓国代表を観たいと思うファンが増えたのだ。

 実はこのウルグアイ、韓国にとって厄介な相手だ。A代表では36年前の1982年対戦して以来、7試合連続で白星がない屈辱的な歴史が続いていた。それも1982年に一度引き分けて以降の6戦ではすべて負けていた。

 堅守をベースに、抜群の決定力を持つFWが揃っているウルグアイは、韓国にとって鬼門のような存在だった。4年前の2014年にホームで行われた試合では0-1で韓国が黒星を喫していた。

 だが、ベント監督は物怖じしなかった。彼は11日に行われた公式記者会見で「ウルグアイは確かに強いが、かといっていつでも勝てるわけではない」とし「スタジアムにお越しいただいたファンの皆さんに自分たちの攻撃的なサッカーを見せたい」と意気込んだ。

 戦力は両国ともベスト。韓国はファン・ウィジョが1トップに立ち、ソン・フンミンが左サイドに。ウルグアイはディエゴ・ゴディンやエディンソン・カバーニ、ロドリゴ・ベンタンクールなど豪華な顔ぶれが登場。出せるカードはすべて出し切った状態での戦いになった。

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