パナマ新時代へ。日本の真価も問われる一戦に
ロシアワールドカップでグループリーグ全試合に出場し、今後もパナマ代表の主軸を担っていくであろうゴドイは「(ワールドカップ初出場に貢献したベテラン選手たちは)非常に大きな功績を残したわけだが、彼らの時代、サイクルはワールドカップで終わった。これからはワールドカップに出場した中でも若手の選手、僕らの時代がやってきたと思うし、ベテラン選手たちが残してくれた道を歩んでいくことになる。僕たちの後に続く選手たちとも、引退した選手たちと同じかそれ以上の結果を残せるように頑張っていきたい」と語り、4年後のカタール大会や、8年後のアメリカ・メキシコ共催のワールドカップへの連続出場を目指す考えを強調した。
ブラス・ペレス、ルイス・テハーダ、フェリペ・バロイ、ハイメ・ペネドといった、チームを長きにわたって引っ張り、ステンペル監督も「パナマのような小国にとって、それ以上の偉業はない」と絶賛する史上初のワールドカップ出場を母国にもたらしたレジェンドたちがチームを去った。今こそ新しい戦い方を見つけ、再び世界の舞台を目指す土台を作っていかなければならない。
もちろん日本にとってもアジアカップに向けてチームを作る上で、多くの成果を持ち帰りたい試合に間違いない。相手が想定外の戦い方をしてくることも考えられる状況で、「相手がどういう戦いを仕掛けてきても、我々がそれに対応していくということ。変化に臨機応変に対応していくこと」という森保監督が重視する能力が、今まさに試されようとしている。
(取材・文:舩木渉)
【了】