森保ジャパン、パナマ戦へ臨戦態勢
2019年1月のアジアカップを視野に入れ、重要な選手選考とチームの土台作りの場となる今回の10月2連戦。その第1弾となる12日のパナマ戦がいよいよ迫ってきた。森保一監督率いる日本代表も新潟合宿スタートからの2日間は疲労回復メニュー中心で、報道陣やファンにも公開されたが、試合2日前の10日からは臨戦態勢に突入。冒頭15分以外は報道陣をシャットアウトして戦術確認を行った。
サンフレッチェ広島時代から3-4-2-1のフォーメーションをベースにし、2020年東京五輪を目指すU-21日本代表でもその布陣を採用している指揮官だが、9月のA代表初陣となったコスタリカ戦では「全員が一番慣れた形」という4バックを採用。3-0という最高の一歩を踏み出した。それを踏襲するのか、3バックにトライするかは考え方が分かれるところだが、アジアカップで臨機応変な戦い方を目指すのであれば、そろそろ思い切ったトライに打って出る可能性もある。
16日の相手・ウルグアイに比べると、パナマはやや実力的にも下回ると見られるだけに、大胆な試みをしようと思うなら今回がチャンス。コスタリカ戦に出場しなかった冨安健洋や今回追加招集の北川航也といったフレッシュなメンバーをテストすることも含めて、森保監督のアプローチが興味深いところだ。
今回の2連戦にはもう1つ重要なテーマもある。それは、もちろん「ロシア組と新戦力の世代間融合」だ。指揮官がロシアワールドカップで主力として日本をけん引した長友佑都や吉田麻也、大迫勇也ら6人をあえてこのタイミングで招集したのも、「世界の大舞台で戦い抜き、結果を出す厳しさを若い世代に伝えてほしい」という願いがあったから。その1人である原口元気も「もちろん代表を引っ張っていきたいですし、経験したものを伝えていかなきゃいけない」と自覚を強めている。