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嗚呼、こんなマンUに誰がした!? 不遜なモウリーニョ…迷走続きの監督人事、先行きは《超不安》【粕谷秀樹のプレミア一刀両断】

シリーズ:粕谷秀樹のプレミア一刀両断 text by 粕谷秀樹 photo by Getty Images

ユナイテッドに最適な中盤構成は?

 前述したように、モウリーニョは不遜な男だ。ポグバも人を人とも思わないところがある。衝突して当然だ。しかし、いまは個人の利害ではなく、ユナイテッド再建を最優先に考えるべきであることを、なぜ彼らは気づかないのだろうか。

 第8節のニューカッスル戦では、前半8分までに喫した2点のビハインドを大逆転。後半は気合が入り、ユナイテッドらしさが少しだけ感じられた。しかしニューカッスルが引きすぎ、ボールを奪う術もなかったことを忘れてはならない。

 後半からポグバが最終ラインに位置し、十分なスペースがあるうえでのゲームコントロールは秀逸だったものの、リヴァプールやシティに通用する作戦ではない。むしろ、プレッシングの餌食となる。

 さらにモウリーニョが好んで用いるポグバ、マティッチ、マルワヌ・フェライニの中盤は敏捷性、プレー強度、運動量に欠ける。契約内容などでポグバを外せないのなら、ボールと人を動かせるファン・マタ、運動量豊富なアンデル・エレーラ、フレッジ、丁寧につなげるアンドレアス・ペレイラなどを組み合わせた方が、攻守がテンポアップする可能性が高い。

 ポグバとは下部組織からの付き合いで、プライベートでも気の合うジェシー・リンガードも狭いスペースを苦にしない。中盤インサイドでも使える貴重な戦力だ。

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