清水エスパルスのFW北川航也は追加招集で初の日本代表入りを果たした【写真:Getty Images】
日本代表は8日、新潟市内でトレーニングを行った。今月12日のパナマ戦に向けた合宿初日は17人でのスタートとなった。
その中には、8日朝に追加招集が発表されたばかりのFW北川航也の姿もあった。清水エスパルスの主力に定着し、今季J1で11得点を挙げているストライカーは、今回がA代表初招集。森保一監督は「結果が出ているということ」と招集理由を説明した。
U-14から世代別代表の常連で、清水では下部組織出身の生え抜き選手として大きな期待を背負ってきた北川。プロ4年目の今季は開幕からレギュラーに定着し、今月7日のジュビロ磐田との静岡ダービーでは2得点を挙げる活躍を見せて清水の5-1大勝に大きく貢献していた。
森保監督も「このキリンチャレンジカップ前の活動でいいプレーをしているだけではなく、継続して試合に出続けていますし、結果も出している。そして直近のところでも2得点を挙げていますし、その前に私が見に行った試合でも得点を挙げたり、そういうわかりやすい結果を出してくれている選手」と22歳の大器の活躍に目を細める。
そして、夏場から清水で2トップを組むブラジル人FWドウグラスとのコンビネーションにも言及した。ただ、「日本代表の舞台でどういう起用になるかはわからない」と森保監督。9月には北川のように追加招集だった横浜F・マリノスのMF天野純や、川崎フロンターレのMF守田英正がA代表デビューを飾った実績があるものの、出場機会を保証することはない。
「北川だけ使ってあげられる、あげれないというのは決められないので、どういう力を持っているかというのを練習の時から見て、試合、または今後に向けてという風につなげていきたい」
9月のコスタリカ戦と同様に4-2-3-1でパナマやウルグアイに挑むのであれば、ストライカーのポジションは1つしかない。そこには今回ロシアワールドカップに出場したFW大迫勇也が招集されており、ジュビロ磐田のFW川又堅碁の追加招集も決まった。負傷などでメンバーには入れなかった選手たちも含め、厳しいポジション争いで北川は生き残っていけるだろうか。
(取材・文:舩木渉)
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