南野のベストポジションは「トップ」
森保一監督率いる日本代表に定着できるか。初ゴールを挙げた9月に続き、10月のメンバーにも招集された南野拓実は、ヨーロッパの舞台でも輝きを放っている。
現地時間4日に行われたヨーロッパリーグ(EL)のグループリーグ第2節。レッドブル・ザルツブルクに所属する南野は、セルティック戦にスタメン出場を果たした。
4-3-1-2の2トップの一角に入った南野は、序盤から精力的な動きでボールを引き出した。ザルツブルクは開始2分でセルティックに先制を許すも、その後はほとんどの時間で主導権を握って攻め続け、後半に3ゴールを返して逆転勝利を収めた。
南野も貴重な決勝ゴールを奪い、存在価値をアピールした。61分、オーバーラップしてきた左サイドバックのアンドレアス・ウルマーが、相手ディフェンスラインとGKの間に低くて速いクロスを蹴り込む。
ペナルティエリアの中にはザルツブルクの選手が3人飛び込んでいた。ムナス・ダブール、ハンネス・ヴォルフもいる中で、ボールは最も奥に走っていた南野の足もとへ。一度はコントロールしきれなかったかに見えたが、なんとか立て直してゴールに押し込んだ。
この試合を経て確信に至ったのは、南野を起用するなら「トップ」だということ。ザルツブルクの戦術的な特徴も理由の1つだが、何よりも23歳の日本代表FWが武器とする得点感覚を生かすためには、やはりゴールに近い位置での起用が欠かせない。これは日本代表にもつながっていくだろう。