この1年半でチームのメンバーは随分と様変わりした
18年1月に加入したスイス代表CBがそう語るように、この1年半でチームのメンバーは随分と様変わりした。例えば、4日前のレバークーゼン戦でメンバー入りした選手のうち、「2017年の4月にそこに居合わせてい」たのは、ラファエル・ゲレイロ、ユリアン・バイグル、クリスティアン・プリシッチ、ロマン・ビュルキの4人だけである。監督も変わった。現在ドルトムントを率いるのは、ルシアン・ファブレだ。スイス人指揮官はチームをさらに成長させようと、過去ではなく未来を見据えている。“トラウマ”を払拭できるかどうかは、ドルトムントにとってこの試合のテーマではないようだ。
そしてモナコも同様に、大分メンバーが変わった。ムバッペを筆頭に、ベルナルド・シウバ、バンジャマン・メンディ、ファビーニョ、バカヨコ、トーマス・レマール・・・当時の主力は相次いで流出した。今季は8試合を終えて1勝3分4敗、現在20チーム中の18位に低迷している。少なくとも「2017年の4月に」ドルトムントの前に立ちはだかった強さは維持できていないようだ。アカンジは「僕らはこの試合を勝つつもりだ」と語った。
レバークーゼン戦の後半のようなゲームができれば、今回のモナコ戦では勝利を狙えそうだ。しかし、逆転劇の立役者の1人だったパコ・アルカセルは、まだコンディションが十分に整っておらず、先発で起用することはできないという。どのようなプランで試合に臨むのか、過去2季に渡ってOGCニースを率い、モナコと対戦経験のある指揮官の手腕が問われそうだ。
なお、会見でルシアン・ファブレ監督は「カガワは残念だが怪我をした」と語った。背番号23は、1日の練習に参加できなかったという。そして2日、試合前日の練習にも参加していない。香川は、“再戦”を欠場する見込みである。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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