マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督がCLバレンシア戦前日の記者会見に臨んだ【写真:Getty Images】
リーグ戦開幕から7試合で勝ち点わずか10ポイントと不振に喘ぎ、解任が噂されるマンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督。現地時間1日は普段通りチーム練習に姿を見せた。
そして練習後には、現地時間2日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ第2節のバレンシア戦に向けた記者会見に出席した。英紙『マンチェスター・イブニングニュース』などがその様子を伝えている。
週末にアウェイでウェストハムに1-3と完敗を喫し、モウリーニョ監督は解任濃厚とも伝えられている。そして後任の筆頭候補には、昨季限りでレアル・マドリーの監督を辞したジネディーヌ・ジダン氏が挙げられているところだ。
そんな中、英紙『サン』はジダン氏からモウリーニョ監督に直接電話があったと報じていた。記者会見でその噂について質問が出ると、解任危機に瀕するユナイテッドの指揮官は笑みを浮かべて「ナンセンスだ」と否定したとのこと。
ウェストハム戦後にはユナイテッドのエド・ウッドワードCEOと将来について会談したともされているが、モウリーニョ監督は「プライベートなことだ。昨日、あるいは今朝誰と話したのか、最後に電話で話したのは誰か、あなた方に言うつもりはない。答えるつもりもない」と口をつぐんだ。
そのうえで、モウリーニョ監督は今後もユナイテッドで指揮を執り続ける意思を示し、現在の不甲斐ない結果にはクラブに関わる全員に責任があると訴えている。
「クラブに関わる者全員に役割がある。用具担当にも、栄養士にも役割があるし、私にもある。全員に果たすべき役割があるんだ。勝利した時、それは全員にとっての勝利であり、また敗れた時は全員が敗れたということ。我々が責任を失えば、それは全員の責任だ」
モウリーニョ監督の記者会見に同席したネマニャ・マティッチも「敗れた時は常に困難だ。特にビッグクラブでプレーしていればね。非常に難しい状況だが、それがフットボールであり、人生でもあり、全員がより良くなることを望んでいる。ここ数試合、うまくいっていないのは誰もが理解している。この状況を切り抜けようと、誰もが努力しているし、全員にその責任がある」と指揮官に同調している。
ポール・ポグバやアレクシス・サンチェスなどは、すでにモウリーニョ監督に愛想を尽かしたとも言われているが、“スペシャス・ワン”を自認する名将は再びチームを掌握し、CLのバレンシア戦で勝利取り戻すことができるだろうか。もはや解任が既定路線と見られる中で、今後の動向に注目が集まる。
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