町田ゼルビアのサポーター【写真:Getty Images for DAZN】
IT大手の株式会社サイバーエージェントが、J2のFC町田ゼルビアを子会社化することが決定した。1日にサイバーエージェント社およびクラブから発表が行われている。
町田が第三者割当増資にて発行する株式をサイバーエージェント社が引き受ける形となる。新株式として2万2960株が発行され、サイバーエージェント社は1株5万円、総額11億4800万円で株式を取得。持株比率は80%となる。
町田の運営会社である株式会社ゼルビアの大友健寿社長は引き続き社長を務める。「株式会社ゼルビアはサイバーエージェントグループの一員となり、そのグループシナジーを活かす形でJ1ライセンスの取得とJリーグのトップクラブへの成長を共に目指して参ります」とクラブは今回の合意について述べている。
1977年に前身クラブが設立された町田は、2009年にJリーグ準加盟クラブとして承認。日本フットボールリーグ(JFL)を経て2012年からJ2に参戦し、一旦はJFLに降格しながらも新設のJ3を経て2016年にJ2に復帰した。
今季のJ2では好調な戦いを見せ、優勝争いにも絡んでいる。だがJ1ライセンスの取得は認められなかったため、今季J2の最終順位で昇格条件を満たしたとしても来季のJ1に昇格することはできない。
J1ライセンス取得のためにはスタジアムの整備に加え、天然芝練習場とクラブハウスの整備が不可欠となる。練習場の整備についてはすでにサイバーエージェント社からサポートの確約を受けているとのことで、「なるべく早期に着工し、J1ライセンスの取得、そして選手のプレー環境の向上に努めて参ります」とクラブは説明している。
J1昇格から、さらにその先への大きな目標も掲げられた。「近い将来、東京・町田発世界に通じるビッグクラブ創設を両者の共通目標として活動致します」と宣言を行っている。
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