シルビオ・ベルルスコーニ氏とアドリアーノ・ガッリアーニ氏【写真:Getty Images】
イタリアの元首相でありミラン元オーナーのシルビオ・ベルルスコーニ氏がサッカー界に返り咲くことになった。イタリア3部のクラブであるモンツァを買収し、オーナーとなることが決定している。
事前に合意が報じられていたとおり、ベルルスコーニ一家の持株会社フィニンベストはモンツァの買収が決定したことを28日に発表。株式の100%を取得して新オーナーとなる。
ニコラ・コロンボ現会長はそのまま留任し、新CEOにはミランでもベルルスコーニ氏の右腕として長年仕事をしていたアドリアーノ・ガッリアーニ氏が就任する。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は28日にガッリアーニ氏が開いた会見でのコメントを伝えている。
ミラノ近郊のモンツァ出身であるガッリアーニ氏は、「私は31年間ミランにレンタルされていたようなものだ。モンツァは私のDNAの中にある」とコメント。「ミランとは2年後にダービーで対戦したい」と野心を見せた。
ベルルスコーニ氏とガッリアーニ氏の古巣であるミランも祝福のメッセージを送った。「モンツァ・カルチョとクラブ首脳陣、シルビオ・ベルルスコーニ、アドリアーノ・ガッリアーニの新たなプロジェクトの幸運を祈る」とツイッターで投稿している。
モンツァは現在セリエC(3部)のグループBで開幕から3連勝を記録して首位。過去には一度もセリエAに昇格したことがないクラブだが、ミランの待つトップリーグを目指して新たな戦いをスタートさせる。
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