香川も「忍耐」を強調。我慢で礎を強固にし
そして香川真司も「決して上手くいっているとは思わない」と、圧巻の圧勝劇にも気を抜かない様子だ。
「もちろん初めから上手くいくのも難しい話なので。監督もかわって、選手もかわって、最初は上手くいかないのは当然ですし、だからそれを上手く修正しながら、忍耐強くやる必要がある」
ニュルンベルク戦での大勝に、全く意味がないということではない。先発した20歳のプリシッチやラーセン、19歳のダン=アクセル・ザガドゥやアクラフ・ハキミといった「若い選手」たちにとっては、何より貴重な経験となる。
そして、香川も「忍耐」を強調する。
「チームの気持ち的にもね、メンバーに非常に若い選手が多いですし、大量得点で勝つことは、大きな自信を与えてくれるんじゃないかなと思います。今日もこういう大差で勝ったことは、次につながる非常に大きな勝利ですし、これを自信にして次に向かえれば。1試合、1試合、上手く上手く戦い続けなきゃいけないし、成長はし続けないといけないんで、まあ、それは先はまだまだ長いと思うしね、忍耐強くやっていく必要はあると思います」
つまり、ニュルンベルク戦の内容と結果は、次につながる非常に大きな“礎(いしずえ)”と言い換えることができるだろうか。つかみかけた「自信」を、さらに大きなものにするためには、「忍耐強くやっていく必要はある」。「土曜日は」「ニュルンベルクよりもクオリティの優れた」レバークーゼンに勝つことで、大勝で築いた“礎”を、より強固なものにすることができそうだ。
(取材・文:本田千尋【ドイツ】)
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