トゥヘル監督1年目は上々のスタート
トーマス・トゥヘルがパリ・サンジェルマン(PSG)の監督に就任して、約3ヶ月が過ぎた。
「スター選手嫌い」「コトロールフリーク」「変わり者」
などなど…就任前はいろいろな憶測が飛び交ったが、“1学期”を終えた新指揮官のフランスでの評価はいかに?
その答えは、「すこぶる上々」だ。メディアやファンからの人気も高いし、選手たちからも信頼を勝ち得ている。
まず、一番大事な成績の面で、しっかり結果を出していることが大きい。リーグ・アンでは6節を終えて6戦全勝(26日に行われた第7節、対スタッド・ランス戦にも勝利)。堂々の首位に立っているが、9月25日付のレキップ紙によれば、今季、PSGが6節までにつけた2位チームとの勝ち点差(5ポイント)は過去最大なのだという。
つまり、『早くも独走状態』、ということだ。
2011/12シーズンから始まったカタール体制でも、今季のスタートダッシュは最高クラス。これまで新監督が着任したシーズンや、オフにEUROやワールドカップ(W杯)などのビッグトーナメントがあった後は出だしが鈍る傾向があったが、今回は影響を受けていない。それだけでもトゥヘルの手腕が図れるというものだ。
W杯出場組の合流が遅れたことで、トゥヘル監督は、シーズンが開幕してからもチーム構築を続けている状態にある。3節のアンジェ戦に挑む前の会見では、
「まだ準備期間。フィジカルもまだ上がり切っていない。でもようやく仕上げのステージに入っている」と話していた。
たしかにここまでの試合では、フォーメーションも3バックと4バックを試合の前後半で試したり、選手も頻繁に入れ替えながら、試行錯誤の中で勝ち星をつかんでいる。