4連敗の神戸、この先も日程は厳しく
リージョ監督が長期的な発展をもたらすかどうかはまだ分からない。スペイン人指揮官にはACL出場に向けて終盤戦に追い上げを見せることが求められるが、まずは残留争いの集団を引き離すことを最初の目標とする必要があるだろう。
神戸はACL出場圏内のFC東京と8ポイント差だが、16位の柏レイソルとはわずか6ポイント差。ここ最近の調子を見る限りでは、上位を争うチームよりも下にいるチームに注意した方が良さそうだ。
ポドルスキも同じことを考えている。
「ミスを犯せばゴールを奪われることになる。こういう結果になったのは相手よりもはるかに多くのミスを犯してしまったからだ」と浦和戦の屈辱的な敗戦後に話していた。
「何より大事なのはこの結果を受け入れることだ。今まではACLを狙うという話をしてきたが、残留争いにも近づきつつある。上も下も差は小さい。自分たちのいる場所をしっかり受け止めて、順位を上げていけるように取り組まなければならない」
神戸はこれで4連敗となった。今後数週間の試合日程も楽なものではない。
土曜日にはホームで鹿島アントラーズと対戦。レッズに続いての大陸制覇を目指して順調な戦いを見せつつ、3位浮上も狙っているチームだ。続いて10月6日には最下位だが連勝中のV・ファーレン長崎をノエビアスタジアムに迎える。
インターナショナルブレークを挟んで翌週は川崎フロンターレとのアウェイゲーム。昨季王者は今季のタイトル獲得に向けサンフレッチェ広島とのマッチレースを演じている真っ最中だ。
その頃までに勝ち点を獲得できていなければ、神戸が残留争いに巻き込まれている可能性は高い。昨夏にポドルスキを獲得した時点でその状況を予測していた者は多くはなかっただろうし、今年5月に契約したイニエスタももちろん想定していなかったことだろう。
(取材・文:ショーン・キャロル)
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