ラ・リーガのハビエル・テバス会長【写真:Getty Images】
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が、アメリカでの試合開催を要請されたとしても拒否する姿勢を示したのに対し、ラ・リーガのハビエル・テバス会長は強気の姿勢を見せている。25日に英メディア『BBC』が報じた。
リレベント・スポーツとラ・リーガが協力し、「ラ・リーガ・ノース・アメリカ」という新組織を設立。15年間の契約を結び、その一環としてリーガエスパニョーラの試合をアメリカで開催する運びとなった。欧州初の他国リーグ開催として、来年1月27日に行われる第21節のジローナ対バルセロナの試合が対象となっている。場所はアメリカのマイアミにあるハードロック・スタジアムだ。
バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長、ジローナのデルフィ・ヘリ会長、ラ・リーガのハビエル・テバス会長も試合開催に前向きで、スペインサッカー連盟(RFEF)にアメリカでの試合開催承認を要求している。これに対し、当事者である選手たちは猛反対。それぞれのクラブのキャプテンが集まり、スペインサッカー選手協会(AFE)の下で会談を実施し、ストライキを行う可能性を示唆していた。
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長やレアル・マドリーを率いるフレン・ロペテギ監督も否定的な見解を示している。そして、レアル・マドリーのペレス会長も「我々は絶対にアメリカへ行かない。彼ら(バルセロナなど)が何に興味を示しているのか知らないが、ファンの利益にはならないし、私なら絶対に断るよ」と語り、レアル・マドリーのアメリカ開催は絶対にないと明言した。
この主張に対しテバス会長は「アメリカ開催は義務ではないから、その発言は問題ない」と、レアル・マドリーのペレス会長の考えに理解を示した上で「レアル・マドリーが来たいと思わないなら来なければいい。全く問題ない。ラ・リーガの試合をアメリカで開催するのをどう思おうと、全ては自主性だ。バルセロナを含め、アメリカへ行くことに興味があるクラブはいくつかある。したがって、レアル・マドリーが来なくても問題ない」とコメントしている。
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